家相、風水は盲信するな!幸せに暮らせる家づくりのコツ教えます

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家相や風水といったものを信じていますか?

「迷信だ」と言う人もいますが、調べてみると、なかなかどうして先人の知恵が込められたものであることがわかります。

とはいえ、中には何故そういう結論になるのかがよくわからないこともあり、そういった謎めいた要素をお金儲けに利用する人たちがいるせいで、家相・風水というものが、まるで新興宗教のように受け取られることが多いのも事実です。

残念ではありますが、それだけ関心ある人が多いということなのでしょう。

私は長く不動産業に携わってきたこともあり、この手の話はわりと身近な話題です。先人の知恵を上手に使っているなと思う人もいれば、よくわからない人に丸め込まれてドツボにハマっているような人もいます。

みんな、幸せになりたいだけなのに、この差はなんなのか? と考えてみると、やはりダメになってしまう人というのは”妄信”しているんですね。信じていること自体はダメではないのに、それしか見ないようになってしまう。

感情論抜きに、論理的に考えておかしいと思われる部分をやんわりと指摘しても、それが教祖様のお考えと1ミリでも違うとなれば聞く耳を持たない。このエピソードについては後述します。

いずれにしても、人は神ではないのですから、間違うこともあります。その事実を踏まえた上で、広く情報収集をして、最後は他人に全てを委ねず、自己責任で取捨選択することが大切です。

家相・風水も同様です。

それ自体は善でも悪でもない。正でも誤でもない。一つの情報として処理すれば良いのです。自分たちにとって必要か不要かどうかも含めて。

本記事では、家相・風水に込められた暮らしの知恵というべきものに触れながら、幸せな暮らしができる家づくりのコツについて書いてみます。

この記事が、あなたの家づくりのヒントになれば幸いです。

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目次

家相・風水について

まず確認しておきたいのは、家相と風水というのは別物だということ。

特に、最近日本で一般的になっている風水は、占いの一種(建物の西側に黄色いものを置くと金運がアップする、など)のように扱われているので、そもそも中国から伝わった古来の風水とも別物だと考えたほうが良さそうです。

しかし、共通しているのは、どちらも信じすぎるのは良くないということ。

無視して良いとまでは言いませんが、仕事柄、それらを信じすぎてドツボにハマっている人達を大勢見てきました。

中には、占いの先生に「家相・風水の両面から、この間取りが最高だ」と言われたと、ご自分で書いた間取りを持参された方もいらっしゃいましたが、4.5畳程の大きさしかない部屋が無数に連なる、まるで蜂の巣のような家で、絶句したことがあります。

占い師がオススメした酷い間取り
家相・風水的に完璧な間取り?(全体の一部抜粋)

そのお話は、こちらからお断りしてしまったので、本当にあんな家が建ったのかは確認していません。

これは極端な例ですが、それ以外でも家相や風水にこだわりすぎた家というのは、少なくともロジカルさとは無縁の使いづらさが散見されます。

辰巳(南東)の方角の玄関にこだわり、道路は北側なのに、玄関は南東にある、そんな家もありました。要するに、道路から見た時、玄関がどこにあるのかわからないという来客泣かせの家でした。

と、ここまでは家相風水にこだわり過ぎた例をご紹介してきましたが、実はロジカルな部分もあります。

家相のロジカルな側面(例)

  • 「南西のキッチンは凶」:冷蔵庫もない時代に、西日の当たる場所に食材を置いたら、すぐに傷んでしまう。
  • 「家の中心のトイレは凶」:窓もない場所に不浄な場所(昔は当然、水洗ではない)をつくるのは不潔。

ただし、今は冷蔵庫のおかげでキッチンの日当たりなどとは無関係に食材の保管が可能。

また、換気扇も照明もありますから、窓のないトイレを作ったところでそれほど困りませんし、何より水洗になっているので、不浄の場所に違いはなくとも、昔のような汲み取り式が当然だった頃とイメージは確実に変わっていると思います。

このように昔はダメだったものが、今の技術革新によってダメと断言することが出来なくなったものもあります。

このへんは盲信するのではなく、ちゃんと現代流に解釈し直すことも必要だと思います。

思い込みというのは良い方向にも悪い方向にも働く諸刃の剣ですから、どうせ思い込むなら良い方向に思い込みましょう。

なお、家相も風水も基本的には、自然を上手く活用して気の流れを良くし、心地良く住まうための先人の知恵だと私は思っているので、幸せに暮らせる家づくりのコツの一つとして活用するべきです。

あんなのは迷信だと切り捨ててしまうことはカンタンですが、参考になるものは素直に参照するべきでしょう。

私も、家相的に問題のある家に住んだことがあるのですが、その時の体験がなかなかキツかったのでシェアしておきます。

ただし、それに執着し過ぎないことも必要です。

豆知識

家相を気にするご家族の間取りをつくる際、一番困るのが「トイレ」の場所です。

実は「トイレ」というのは、どこに置いても「良い」という結果が得られないものなのです。

私も過去に何冊か家相関連の本を読みましたが、「トイレ」に関しては吉の方角というのを明示している本に出会うことはありませんでした。

「悪い」か、「まあ悪くない」程度の判定しかありませんでした。

元々「トイレ」は、少なくとも日本においては家の中にあるものではなく、母屋と別になっているのが当たり前でした。

それを家の中に入れてしまうのが普通になった現代と、昔からある家相という考え方がマッチしないのは当然のことかもしれません。

「トイレ」はキレイにすると運気が上がるなどという話がありますが、実はそうではなく、汚くしておくとドンドン下がっていく運気を下がらないようにキープするための方法がキレイにすることなのかもしれません。

家の中に陽だまりをつくる方法

当然ですが、陽当たりはできるだけ確保するべきです。

太陽の光は、身体のリズムを整え、免疫力を高めるという効果があります。

また、誰でも眩しいほどの太陽光には気持ちが明るくなります。

洗濯物が乾くとか、殺菌力もあるとか、とにかく陽当たりが良くて困ることはほとんどありません。

もちろん、紫外線のせいで室内のものが日焼けするとか、夏は暑いといったことはありますが、メリットの大きさに比べれば些細なことと言って良いでしょう。

しかし、陽当たりを確保するというのは、口で言うほどカンタンではありません。

南側にリビングや居室を配置し、窓を設けるだけでは足りず、敷地の形状や道路の方位など様々な要素があるからです。

太陽の光が、家の中に届くだけの空間も必要だということです(下図参照)。

南側の家との距離が近く日当たりが悪い例
上図左側が南、右側が北とすると、南北に近い配置では陽当たりを良くすることは難しい
南側の家と距離があり日当たりが確保できている例
南側隣地との距離がとれれば、陽当たりは良くできる

建設地の条件によっては、南北の距離をとりたくてもとれないことはあります。

そういった場合は、思い切って2階にリビングを設けるのも一つの方法です。

庭とリビングの繋がりが断ち切れてしまうことや、玄関からリビングまでの移動距離などデメリットもありますが、家族が一番集う場所は、やはり一番心地の良い空間であって欲しいと思うのです。

また、太陽の光は南からしか入ってこないわけではありません。北側であろうと、直射日光が無いというだけで、明るさは得られます。

居室以外にも、トイレや洗面、浴室、可能ならば廊下や階段にも自然光が入る工夫をすればベストでしょう。

もしも壁に窓が設けられない場所なら、天窓を検討してみてはいかがでしょうか。また、夏には嫌われる「西日」も、寒い冬には温もりを届けてくれるありがたい存在になりますので、悪いことばかりに目を向けるのではなく、物事には必ず存在するはずのメリットも少し意識してみると良いと思います。

風の通り道をつくる方法

先述したように、気の流れを良くするというのは気持ち良く住まうために大変大事なことです。

具体的には、一つの部屋に2箇所以上窓を設ければ、風の通り道ができます。

2箇所の窓で風の通り道を作る

トイレや洗面などは、隣接した他のスペースに設けた窓で風の通り道を作ることが可能です。

洗面・浴室に風の通り道を作る
廊下とトイレに風の通り道を作る

ここで少し考えてみてください。

風が抜けず、湿気が溜まると、どうなるでしょう?

そうです。カビが生えますね。

カビは不衛生なだけでなく、健康被害も重大です。

ぜん息などのアレルギー疾患の原因ともなります。

しかも、一度生えてしまうと根が残るため、「後で処理すればいいや」という甘い見通しは厳禁です。

マンションなどにありがちな、建物の中心付近に浴室があり、換気は換気扇のみ、という間取りはもちろんですが、最近の住宅はどれも高気密仕様ですから、必要以上に意識して換気する必要があります。

カビの原因は、風通しの悪さゆえ、と言い換えても良いほどですから、カビが生える家は、”風水”的な考え方からすれば完全にアウトでしょう。

とはいえ、先ほど書いたとおり、今の住宅そのものがカビの生えやすい環境であることも事実です。

全くカビを生やさない、なんてことも難しいでしょう。

気がついたらカビが生えていた。

私にも経験があります。

そんな時はどうするか?

私はいつも下記の方法で切り抜けています。

よかったら、ご参考にしてみてください。

また、戸建住宅であれば、基礎部分の風通しも考慮しておかないと、健康どころか建物の安全性さえ根本から揺るがせる問題が起こります。

間違いだらけの「敷地調査」

窓を設けるためには、隣接した家の窓位置や大きさを把握しておく必要があります。

敷地調査の例

せっかく設けた窓同士が向かい合わせになってしまうと、カーテンさえ開けられないことにもなりかねませんし、隣から苦情が来るかもしれません。

マンガ「タッチ」のように、お隣さんと恋が生まれることもあるかもしれませんが、まずは苦情でしょう。

こういった隣接した敷地の状況というのは、建設会社に頼めばすぐに調べてもらえるはずですので、不安な方は相談してみて下さい。

既にお隣が建っているのなら、それに合わせて間取りや窓位置を計画すれば良いのですが、世の中にはびっくりするほどそういったことに配慮しない建設会社もあるので注意が必要です。

また、新しく造成したばかりのニュータウンで、お隣同士どんな家が建つかわからないのに計画を進めているような状況もあります。

そういった場合には、窓の高さを変えるという方法があります。

お隣同士視線がぶつかる窓の例
窓がぶつかったら最悪
お隣同士の視線をぶつけないためのアイデア①
横にずらす方法もありますが、ほとんど効果はありません
お隣同士の視線をぶつけない窓のアイデア②
高さをずらすのが効果的

この方法なら、お隣がどんな間取りになってしまっても、とりあえず視線がぶつかり合うという最悪のケースは避けられます。

ついでに、隣のエアコンの室外機の位置なども確認しておくと万全です。

騒音の原因になるだけでなく、稼働中は室外機から風が出続けますから、それらを事前に把握しておくことも快適に住まうためには重要です。

ちなみにエアコンの室外機は、逆の立場でも考えておいて下さい。

こちらで設置する室外機の位置も考慮してあげることで、お隣にイヤな思いをさせずに済みます。

ライフスタイルを確認する

何よりも大事なのは、ご家族全員のライフスタイルを再確認することです。

「新築にしたら、こんな生活がしたい」というのも勿論大事ですが、「今送っている生活のスタイル」を確認することはもっと重要です。

すると、癖のように何も考えずとも送っているものと、今の住環境だからやむなく送っているものがあることに気づくはずです。

癖のようになっている部分は、新居に取り入れることは当たり前で、無ければ即不満となります。

逆に、今の住環境だからと我慢しているものは、それを解消できるよう新居に取り入れると、満足度が一気に上がります。

つまり、後者を一つでも多く取り入れられれば、より満足度の高い家づくりになるというわけです。

家具や雑貨の確認

ライフスタイルの確認の延長で、手持ちの家具や雑貨を再確認しておきましょう。

家具は設置する場所を。雑貨類は飾りたい、もしくは置きたい場所を確認しておきましょう。

さらに、新築に合わせて購入したいものがあれば、事前に寸法なども確認しておくとなお良いと思います。

このイメージをどれだけ具体的にできるかが、失敗しない(幸せに暮らせる)ためには重要なポイントです。

収納の確認

加えて、収納しなければならないものも確認しておきましょう。

まずは洋服や靴、バッグなど日常使うものはもちろん、今現在押入などにしまってあるモノも量や中身を確認。

しまいっぱなしのモノは引越しの際に少しでも断捨離した方が良いとは思いますが、学生時代のアルバムなど、捨てられない思い出の品がどの程度あるかは理解しておいた方が絶対に良いです。

あとは、それらを一ヶ所にまとめてしまいたいのか、複数の部屋に分けてしまいたいのか、そういったことも検討しておくことをオススメします。

そして、全体の床面積に対して確保するべき収納量を把握することも必要です。

居住スペースを一部割かなければならなくなることもあり得ますが、そういった場合には、以下の順序で検討してみてください。

STEP
廊下や階段など、非居室のスペースを削減できないか?
STEP
個室のスペースを削減できないか?

リビングなど家族全員が集まる場所を削るのは不満に繋がる可能性が高いので、これは最後の手段とした方が良いです。

”幸せに暮らす”ために

幸せに暮らせる家づくりの最大のコツは、「ストレスフリーになれる家づくり」をしましょうということです。

明るく清潔で、風が心地よく吹き抜ける…そんな家が完成すれば、家相や風水などといったものに頼らなくとも、「建てて良かった」と心から思える(幸せな気持ちになれる)はずです。

そのために大事なことは、以下の2点です。

  1. 家族のことを徹底的に見つめ直す
  2. 事前に敷地と周辺環境をキチンと確認する

家族のことを徹底的に見つめ直すことで、家族として、個人として大切なライフスタイルやモノ、コトが把握できます。

そうしたら、それらを包み込めるような間取りを作成していけば良いのです。

まさにオーダーメイド。

既製品に自分たちの生活を合わせる暮らしでは、ストレスフリーにはなりません。例えばそれは、足の形に合わせて作るオーダーメイドの靴と、サイズの合わなさを中敷きでごまかした靴の違いに似ているかもしれません。

もうひとつ、敷地と周辺環境を事前にキチンと確認するも大切です。近隣とのトラブルの種になりそうなポイントが見えてきますからね。

それらを100%クリアするのは無理でも、できるだけ配慮したことをアピールすることは、その後の末永いご近所付き合いに多大な影響を及ぼします。

建築業者に任せたのに…という言い訳は通用しません。

彼らはどんなに親身になってくれるとしても、最終的には商売です。

その後のご近所付き合いまでサポートはしてくれません。

自分たちの家は、やはり最後は自分たちで管理しなければならないのです。

“幸せ”の定義は個々人で違うと思いますが、家においては、何よりもストレスフリーな生活を送れるということこそが”幸せ”なのだと思います。

今年こそ家づくりをと、お考えの方は、是非、そこを目指して打ち合わせを進めて下さい。

それではここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

住宅メーカー勤務。不動産で「絶対に失敗したくない」人に向けた情報を発信/ 所有資格: 宅地建物取引士・管理業務主任者他

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