【DIY好き必見!】中古住宅をセルフリノベーションする際の注意点

中古住宅を購入し、そこに自分たちで手を加える「セルフリノベーション」が人気です。理由は、大きくは2つ。

セルフリノベーションが人気の理由

①自分たちで手をかけることで、より愛着がわく

②コストを安く抑えられる

確かにどちらも正しいのですが、正直、やり過ぎている人達もいます。今はYouTubeなどでも、そういった動画が人気で、見ていると自分にもできそうだ、ということで、始めてみたはいいけれど、実際に始めてきたら予想外の出来事が相次いで、ドツボにハマった・・・なんて方もいらっしゃいます。

某住宅メーカーでリフォーム営業を担当してきた筆者が、住宅のプロとしてセルフリノベーションの注意点について解説します。

目次

セルフリノベーションにご注意!

いきなり結論めいたことを言えば、リノベーションと呼ばれる範囲まで自分でやるべきではありません。リフォームと呼ばれる範囲に止めるべきだと思います。

ここで、「“リノベーション“と“リフォーム“って、何が違うの?」と思ったあなたは、それらの違いを詳しく解説したこちらの記事をお読みください↓

セルフリノベーションをオススメできない理由

理由は2つあります。

  1. 危険を伴う
  2. 「建築確認申請」が必要な場合もある

セルフリノベーションは危険を伴うもの

あなたが考えていることが、「リフォーム」ではなく、「リノベーション」だとしたら、それは大きな危険を伴うものであることを理解する必要があります。

そもそも、柱や壁は建物を支えるものですから、本来は簡単に取り去ったりすることはできません。

この柱は建物の構造には関係ないとか、この壁は絶対に残さなければならない壁だといったことを素人が判断するのは非常に困難です。

さらに、柱や壁など構造躯体をいじるからには、代わりにきちんと補強するなどといった措置が必要になりますが、これも素人が適当にやってなんとかなるものではありません。

では、柱や壁には一切触らずにリノベーションすれば大丈夫か?といえば、そもそも「四号建築物」と呼ばれる住宅は新築時に構造計算が必要無いため、そもそも建物の強度が足りないといったこともありえます。

「四号建築物」とは?

建築基準法第6条1項四号に該当する建築物のこと(以下、具体例)

  1. 延べ床面積が100㎡以下の建物
  2. 木造で2階建以下かつ延べ床面積500㎡以下かつ高さ13m以下かつ軒の高さ9m以下
  3. 木造以外で平屋建て以下かつ延べ床面積200㎡以下

ですから、安全性を考慮するなら、リノベーションの項目に耐震補強も含めるべきだと思います。

もちろん、素人が自分でできる内容ではありませんし、決して安くはありませんが、間違いなく価値はあります。

過去の大震災を振り返ってみてください。どんな豪邸でも壊れてしまえばただのゴミなのです。

しかも、その家に押しつぶされて亡くなった方たちも多いのですから、壊れた家は凶器にもなることがおわかりいただけるでしょう。

ですから、ご家族の命を第一に考えるならば、やはり構造駆体に関する部分にはお金をかけて、それ以外の部分だけ手をかけるくらいが良いのではないかと思います。

「建築確認申請」が必要な場合

先述した「四号建築物」や、「マンション(一戸)」のリフォームには必要ありませんが、それ以外の住宅(木造3階建や鉄骨2階建以上など)で「大規模の修繕・模様替え」を行う場合には、事前に確認申請が必要です。

つまり、該当する建物で勝手に「大規模な修繕・模様替え」をしてしまうことは、違法だということです。

「大規模の修繕・模様替え」とは?

主要構造部(壁・柱・床・はり・屋根又は階段)の一種以上について行う過半の修繕・模様替え

例:壁や柱の位置を大幅に変更、階段の位置を変更、屋根材の葺き替え、外壁の張り替え(塗装は対象外)、増築など

なお、「増築」については、「四号建築物」も含めて一部例外を除き、確認申請が必要となります。

一部例外とは、建設地が準防火地域もしくは防火地域以外で、増築面積が10㎡以下という場合です。

建設地が準防火地域もしくは防火地域に該当しているかどうかは、役所等で確認する必要がありますが、10㎡以下ということは、おおよそ6畳ほどの大きさが基準になるということです。

セルフ「リフォーム」がオススメ(まとめ)

グッド

そういった理由から、自分たちで手をかけたいという方には、セルフ「リフォーム」をオススメします。

安心してセルフ「リフォーム」できそうな項目をまとめました。

セルフ「リフォーム」できるもの

  1. 壁・天井クロスの張り替え
  2. 壁や木材などの塗装(ペンキや珪藻土など)
  3. 床の貼り替え(クッションフロアなど)
  4. 棚などの取り付け
  5. 内部扉を気に入ったものに変更
  6. 照明器具の交換(内部の配線工事を伴わないものに限る)

要するに、仕上げた時に目に見えなくなる部分は業者に任せ、目に見える部分(水廻り設備など、見えない部分の配管などが重要になるものは除く)だけ自分たちで仕上げる、ということです。

でも、目に見える部分を自分たちで仕上げるだけでも、愛着度は全然違うと思います。

過去には、子供部屋の壁に、あえてお子さんに落書きをさせたお家もありましたが、なんとも可愛らしくて素敵でした。

変に子供じみた壁紙を貼るより、ずっと良いと思えました。

他にも電気設備など、有資格者でなければ許されない工事もありますので、気軽にセルフリノベーションと称して何でも自分たちでやってしまおうとするのは色々と問題があるのだということは覚えておいてください。

また、古い木造住宅の場合、もう一つ気をつけるべきはシロアリによる被害です。

シロアリは木材の内部を食い荒らすので、ぱっと見ではわからないこともあります。

できればシロアリの調査を入れるのが望ましいですが、簡易的にチェックできることもあります(下図参照)。

もっともわかりやすいのは、玄関と洗面所です。

玄関と洗面所の木材があらわになっている部分を指で押してみてください。

堅い状態なら大丈夫ですが、表面がグシャッとつぶれて指がめり込んでしまうようだと、内部がシロアリにやられている証拠です。

被害があるようなら、業者にシロアリの駆除を依頼したうえで、被害を受けた部分の木材は入れ替えてあげるべきです(もちろん、プロにお願いしなければいけません)。

過去の大震災でも、シロアリの被害に遭っていたせいで倒壊した建物が多かったという話です。

ケチらずキチンとプロに依頼しましょう。

調査や駆除を依頼する際には、こちらのサイトがオススメです↓

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それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

住宅メーカー勤務。不動産で「絶対に失敗したくない」人に向けた情報を発信/ 所有資格: 宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者他
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