【徹底比較】買うならどっち?「新築一戸建て」と「新築マンション」

 

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新築で購入するなら、「一戸建て」と「マンション」て、どっちが良いんでしょうか?

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どちらが絶対に良いとは言いづらい。

それぞれのメリット、デメリットを挙げてみて、どちらが自分に合っているかを判断する他なさそうだ。

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本記事の内容

「新築一戸建て」と「新築マンション」それぞれのメリット、デメリットが分かる

 

「一戸建て」と「マンション」、どちらにするべきかでお悩みになる方は多いですよね。

大手住宅メーカーに20年勤務し、各種業務を通じて様々な経験を積んできた筆者が、住宅のプロとして、どこよりも細かくそれぞれのメリット、デメリットの解説をします。

大手住宅メーカー勤務だからといって、「一戸建て」をゴリ押しするつもりはゼロですのでご安心ください。

 

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繰り返しますが、今回は新築物件限定での比較とします。

 

 

 

1. 購入時のメリット、デメリット

まずは購入する際の違いについてです。

 

 

 

1-1. 「一戸建て」を購入する際のメリット、デメリット

メリット

  • 間取りを自由に決められる(注文住宅の場合)
  • 内装や設備を自由に決められる(注文住宅の場合)
  • 庭も駐車場も自由に作れる(注文住宅の場合)
  • 庭がある(大きさは物件次第)
  • 管理費不要
  • 駐車場代不要
  • 将来の修繕のためにお金を積み立てておくかは自由

デメリット

  • 完成した状態が把握できない(注文住宅の場合)
  • こだわると予算も跳ね上がる(注文住宅の場合)
  • 打ち合わせ〜完成まで、時間がかかる(注文住宅の場合※考えようによってはメリットかも)

 

 

 

1-2. 「マンション」を購入する際のメリット、デメリット

メリット

  • 予算が明確
  • 実物を見て確認できる(完成前の契約など例外はある)

デメリット

  • 管理費が必要
  • 駐車場代が必要
  • 修繕積立金が必ず必要
  • 駐車場が必ず確保できるかがわからない(物件による)
  • 間取りが自由にならない(一部例外あり)
  • 内装や設備を自由に決めることはできない(一部例外あり)

 

 

 

1-3. 購入時のメリット、デメリットまとめ

「一戸建て」のメリットが多いように見えますが、これは注文住宅に限られます。

「一戸建て」を建売住宅に限定して比較してみると、マンションとの差は、❶駐車場が確保できる、❷駐車場代不要、❸管理費不要、❹庭があるという4点となります。

ただし建設地によっては、「一戸建て」であっても庭どころか駐車場をつくることもできないような狭小敷地ということもあるわけで、そう考えると絶対的な違いは「管理費不要」ということだけかと思われます。

 

 

 

「マンション」ではもう一つ、修繕積立金というものがあります。

これは将来、共用部のリフォームなどをするための費用を毎月徴収されるものです。

「一戸建て」では必要ないように見えますが、実際のところ、メンテナンス工事は全て施主自らが費用を負担してやらなければならないわけですから、同様に積み立てておいた方が健全ではあります。

しかし、毎月強制的に徴収される「マンション」とは異なり、貯めるも使うも自由です。

 

 

 

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「一戸建て」のデメリットに記載した「打ち合わせ〜完成まで時間がかかる」という点については、「だから愛着が湧く」と感じる人もいるだろうから、ここの判断は人それぞれだな。

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2. 暮らしてわかるメリット、デメリット

日々の暮らしで感じるメリット、デメリットについてもまとめてみます。

 

 

 

2-1. 「一戸建て」に暮らしてわかるメリット、デメリット

メリット

  • 隣近所との音のトラブルが少ない
  • ガーデニングなど、敷地内を自由に使うことができる
  • 収納をたっぷり設けることができる(注文住宅の場合)

デメリット

  • 防犯性(全て自己責任)
  • 敷地内の清掃、除草、除雪など全て自己責任

 

 

 

2-2. 「マンション」に暮らしてわかるメリット、デメリット

メリット

  • 防犯性
  • 共用部の清掃や除草、除雪が不要
  • 高層階ならではの景色が楽しめる(階数と周辺環境による)

デメリット

  • 隣近所と音のトラブルが起きやすい
  • 収納が不足していることが多い
  • 管理組合に加入するため、ご近所付き合いが「一戸建て」より密になることもある
  • 専有部分以外を自由に使うことはできない

 

 

 

2-3. 暮らしてわかるメリット、デメリットまとめ

防犯性と音のトラブルが特に大きいと思います。

とはいえ防犯性については、「マンション」はオートロックや管理人、近隣住民の多さから安心だと思われていますが、それゆえに油断してしまうこともあるようですので、やはり最後は自己責任です。

筆者も現在RC(鉄筋コンクリート)造のマンションに住んでいますが、隣の音はほとんど聞こえないものの、上階からの音はそれなりに聞こえます。

特に、走り回る音などはRC造でも割と響くため、小さなお子さんのいるご家庭では気を遣うことになりそうです。

その点においては「一戸建て」の圧勝です。

また、マンションでは収納が足りないことがほとんどです。

収納量は多いに越したことはありませんが、このくらいあれば充分という目安があります。

間取図を見ただけでも判断できますので、基準と読み取り方は押さえておいて損はありません。

 

 

 

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マンションでもバルコニーを緑でいっぱいにしている人がいるけど、ガーデニングや家庭菜園をしたいという思いが強い人なら「一戸建て」の方が後悔しないでしょうね。

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3. 建物の維持管理に関するメリット、デメリット

続いて建物を維持していく際のメリット、デメリットです。

 

 

 

3-1. 「一戸建て」の維持管理に関するメリット、デメリット

メリット

  • リフォームなどメンテナンスの時期は自由
  • リフォームの内容に制限がない
  • 建て替えの時期は自由

デメリット

  • 建物の管理責任は全て自分
  • 費用は全て自己負担

 

 

 

3-2. 「マンション」の維持管理に関するメリット、デメリット

メリット

  • 建物(共用部)のメンテナンスやリフォームの時期は管理組合にお任せ
  • 共用部のメンテナンス費用は毎月積み立てで、そのお金の管理も管理組合にお任せ

デメリット

  • 専有部分のリフォームに様々な制約(例:フローリングの遮音性など)
  • 共用部(外壁などはもちろん、窓や玄関ドアも)のリフォームを勝手にすることができない
  • 一般的に、「一戸建て」よりも固定資産税が割高(構造による)

 

 

 

3-3. 建物の維持管理に関するメリット、デメリットまとめ

一度手に入れてしまえば、リフォームでもリノベーションでも好きなタイミングで好きなだけできるのが「一戸建て」。

それに対して、手に入れたからと言っても、管理組合の許可がなければリフォームもリノベーションもできないのが「マンション」です。

ただし、制約がない代わりに、費用も、計画の時期や内容も全てが自己責任となる「一戸建て」と、制約がある代わりに計画時期や規模はもちろん、積立金まで管理組合が主導してくれる「マンション」という図式も成り立ちます。

新築で購入する場合、将来的な内部のリフォーム、リノベーションについてまで重要視する向きは多くはないと思いますが、雨漏りなどを防ぐ意味合いからも、外周りのリフォームはやらなくて良い内容ではありませんし、費用もかなりかかるものです。

 

 

 

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住まいのトラブルというのは、本当に唐突に訪れますから、その時点で預貯金に余裕がないからできないというのは避けたいもの。

「一戸建て」の場合は貯金も浪費も自由ですから、住宅ローンと日々の生活で手一杯で、将来に向けての貯蓄というのがほとんどできていないといった人たちもいることは想像に難くないですよね。

その点、定期的に組合員全員から修繕積立金を徴収している「マンション」なら、急なトラブルにも対処できそうです。

 

 

 

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修繕積立金が毎月2万円としたら、1年で24万円…10年で240万円か…

積み立てておいた方が、不意に起きたトラブルにも対処しやすいのはわかるが、住宅ローン以外に積み立てまでしたら、住居費だけですごい負担になりそうだ。

保険のように毎月勝手に積み立てられるのは便利だが…

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4. 「貸す」際のメリット、デメリット

マイホームを購入したといっても、転勤や親の介護といった様々な理由で長期間空けなければならなくなることがあります。

そういった場合に「もったいないので誰かに貸そう」と考えるのは割と当たり前の感覚のように思います。

そこでここでは、「一戸建て」と「マンション」を貸し出す際のメリットとデメリットをまとめてみます。

 

 

 

4-1. 「一戸建て」を貸す際のメリット、デメリット

メリット

  • 賃貸条件の付与がラク(ペットの飼育、ピアノの使用など)
  • 音のトラブルが少なく、子育て世帯に人気

デメリット

  • ハウスクリーニングや貸出し前の修繕などにコストがかかる
  • 空室時の管理が大変(防犯面や、敷地内の除草など)
  • 庭に樹木が多い場合、木が枯れてしまうリスク

 

 

 

Point

ハウスクリーニングは、同じ床面積でも「一戸建て」と「マンション」では単価が違う

階段の有無や、窓の数が違う(通常、マンションは窓が少ない)ことが原因

 

 

 

4-2. 「マンション」を貸す際のメリット、デメリット

メリット

  • 防犯性の高さ
  • 外周りの管理不要
  • 高層階からの眺めなどが物件の魅力になる(階数や周辺環境による)

デメリット

  • 管理組合に転居先等をきちんと知らせる必要があるなど手続きが若干面倒
  • 条件の付与は難しい(ペットの飼育、ピアノの使用など)
  • 駐車場の確保が難しい

 

 

 

4-3. 貸す際のメリット、デメリットのまとめ

賃貸物件が余りまくっている現在ですから、周辺物件との差別化が重要です。

例えば、室内でのペットの飼育やピアノなど楽器の使用。

こういった条件が付与できれば、入居率は一気に上がります。

こうした条件を付与することがカンタンなのが「一戸建て」です。

楽器の使用を認めるといっても、ドラムやトランペットまで認めるか?というのは近隣環境次第といったところですが、「マンション」と比較して圧倒的自由に条件を決めることが可能なのは大きなメリットです。

 

 

 

「マンション」はそもそも規約がありますので、それを勝手に曲げることは不可能ですし、何より上下左右に隣家が接しているという状況ですから、音の問題は深刻です。

ただし「マンション」の場合、ゴミステーションの清掃などから解放されるのは魅力ですし、曜日を問わず、いつでもゴミが出せるようになっている物件も人気です。

また、借りる側からすれば、「マンション」の防犯性が高いイメージは借りやすさにつながりますので、「マンション」の場合は純粋に立地や「マンション」だからこそ提供できる価値こそが最大のメリットとなります。

 

 

 

そう考えると、小さなお子さんのいる世帯や、ペットとの暮らしを強く希望されている方にとっては、やはり「一戸建て」が魅力的でしょうし、子育てに一区切りついたご夫婦や、結婚したばかりのご夫婦、もしくはDINKSといったライフスタイルを選択した人たちには「マンション」の方が魅力的に映るかもしれません。

 

 

 

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自宅を賃貸に出す場合には、他にも気をつけるべきことがあるから、この記事も参考になるはず↓

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5. 「売却」する際のメリット、デメリット

最後にもう一つ、賃貸にするのではなく、「売却」する際のメリット、デメリットについてもまとめておきます。

住宅ローンが支払えなくなったとか、離婚や相続などで、将来的に手放さざるを得ないこともあります。

そんな時のことまで考えるのはネガティブだと思われるかもしれませんが、実現するかどうかはさておき、そういった可能性の全てを一応は網羅しておくことが不動産を購入する際には重要だと考えます。

 

 

 

5-1. 「一戸建て」を売却する際のメリット、デメリット

メリット

  • 建物が老朽化しても、土地の価格は残る(購入した時より相場が下がるリスクはあってもゼロにはならない)

デメリット

  • 場所によっては中々買い手がつかず、販売が長期化する可能性がある
  • 古い建物の場合、現況渡しを条件にしていても、解体更地渡しを求められ、余計な出費が嵩む可能性がある

 

 

 

5-2. 「マンション」を売却する際のメリット、デメリット

メリット

  • 立地や眺望の良さが、その「マンション」でしか得られない絶対的な魅力となり得る(立地や周辺環境による)

デメリット

  • 古くなるほど、価値が下がり続ける(ほぼ建物の価格のみ)
  • リフォーム、リノベーションにも限界がある(専有部分しか自由にできない)

 

 

 

5-3. 「売却」する際のメリット、デメリットまとめ

「売却」する際には、最悪でも土地の価格が残るため、古くなるほど「一戸建て」は強くなります。

一方、「マンション」は土地の価格がゼロではないのですが、「マンション」の敷地全体を割合で所有しているというだけなので、土地を所有していることのメリットというのは、敷地内を利用できるということのみ。

つまり、購入しても自由にできるのは専有部分と言われる部屋の中だけなので、「マンション」は古くなればなるほど価値は下がります。

ただし、立地や眺望の良さなど、その「マンション」でしか得られない価値があれば、それが強みにはなります。

通常、「マンション」は立地の良さを売りにします。

つまり、辺鄙なところには建てないということです。

しかし「一戸建て」の場合は、そうでない場所でも普通に建てられます。

それが「売却」する際にはデメリットとなり、販売が長期化し、値引きや現居の解体費の支出をも条件とされる可能性も出てきます。

 

 

 

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築40年近くなったマンションなどは、買う側からすると値頃感があって良さそうだけど、買ってすぐに建て替えの話が出ることもあるかも…

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6. まとめ

冒頭に書いたとおり、どちらが正解ということはありません。

ただ、それぞれにメリット、デメリットがありますので、それらを正しく理解して購入することが必要です。

一番はその物件を気に入ることだと思いますが、気に入った状況というのは、メリットばかりが目につくもの。

一旦冷静になって、デメリットもキチンと見定めた上で、ご計画を進めてください。

それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

住宅メーカー勤務。不動産で「絶対に失敗したくない」人に向けた情報を発信/ 所有資格: 宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者他
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