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ずっと家に篭り切りだと、家の中の環境が気になりますよね。
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ウイルスも心配だが、換気しようにも時期によっては花粉もイヤだし、締め切っていれば、結露でカビが生えて、それもまたアレルギー持ちの人にはキツい。
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本記事を読んで欲しい方
- アレルギー持ちのご家族がいて、室内環境が気になる方
- ウイルスなどの侵入を防ぐため、出来る限りの策を講じたい方
- 室内の結露やカビでお悩みの方
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受け、お子さん達は休校、もしくはオンラインでの授業となり、我々大人は在宅勤務などを余儀なくされているわけですが、室内環境は大丈夫ですか?
こまめな換気を推奨されていますけど、場所もしくは時期によっては、外気を取り込むのがはばかられる時ってありますよね。
我が家のように、アレルギー持ちがいたりすると特に。
私はビビりなので、花粉はもちろんですが、そもそも換気することでウイルスが室内に入ってきたら…などと過剰に不安になったりします。
そこで今回は、住まいの室内環境を整えるものをいくつかご紹介します。
大手住宅メーカーに20年、各種分野で経験を積んできた住宅のプロとして、ポイントを詳細に解説します。
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1. カビ対策
古い住宅では、窓や建物自体の気密性、断熱性の不足や換気設備の能力不足などによって結露が起き、結露はカビの温床となります。
しかし、最新の住宅であっても、今度は気密性の高さゆえ、きちんと換気しないと湿気が籠ってしまい、やはり結露の原因となります。
ここでは、結露を防ぐためにできることと結露を防ぐためのアイテム、それとそれでも生えてしまったカビを処理するためのアイテムをご紹介します。
カビはダニのエサとなりますので、アレルギーのある方は要注意です。
1-1. 窓際の結露対策
結露が起こる場所としてまず浮かぶのは、窓際ではないでしょうか?
1-1-1. サッシによる対策
まず、サッシの性能が問われます。
これから新築される場合には、参考にしてみてください。
サッシ性能(上から高い順)
① 複層ガラスの樹脂サッシ
② 複層ガラスの樹脂アルミ複合サッシ
③ 複層ガラスのアルミサッシ
④ シングルガラスのアルミサッシ
古い住宅では、当然④シングルガラスのアルミサッシが多いと思いますが、冬場などは、室内外の温度差でびっしょりと結露してしまうことも珍しくないと思います。
結露によるカビの発生はもちろんですが、フローリングなど内装材も傷めてしまう可能性があります。
戸建住宅ならばリフォームで複層ガラスのサッシに変えることは可能ですが、マンションではそうもいきません。
マンションの場合、窓や玄関ドアなどは共用部分とされているため、マンション全体で交換をするようなことが無い限り、個人の都合で勝手に変えることはできないのです。
そのため、その場合は二重サッシにする方法がお薦めです。
外側のサッシの交換は禁止されていても、内側にサッシを取り付けることは禁止されていないからです。
ただし、ほんの10センチ程度ではありますが、室内のスペースがサッシに奪われてしまうことになるので、その点は予めご了承ください。
1-1-2. カーテンによる対策
次に、意外と知られていないのが、カーテンです。
夏場の冷房、冬場の暖房効果を高めることを第一義に考えてしまいますが、それでは冬場に結露を招く原因になりかねません。
というのは、室内の暖かい空気が、冷えた窓ガラスやサッシのフレーム部分に触れたときに、空気中の水分が水滴となって付着するのが結露ですが、これは室内とガラスやサッシ面の温度差が大きいほど結露が発生しやすいということを意味します。
断熱性の高いカーテンは、室内と窓際との温度差を作ってしまう原因になります。
そこでお薦めしたいのが、できるだけカーテンは開けて過ごすという生活です。
カーテンを開けておくことで、室内と窓際の温度差を少なくできますので、結露量を抑えることができます(完全に無くすには、やはりサッシの性能アップが必要です)。
ただし、このやり方はマンションの高層階など、カーテンを開けておいても周囲の視線が気にならない環境でなければ難しいと思います。
そこで、次にお薦めしたいのは、通気性の良いカーテン生地を選ぶということです。
こういったことで、室内と窓際との温度差を抑えることができれば、必然的に結露量を減らすことが可能です。
1-1-3. 家電による対策
また、ウインドラジエーターという家電を使うという方法もあります。
窓下に置いて電源を入れることで、暖かな上昇気流を生み出し、窓からの冷気(冷たい空気は下降する)をシャットアウトするという商品です。
1-2. 室内の結露対策
これには大きく分けて、3つの対策方法があります。
1-2-1. エアコンによる対策
まず、余計なお金をかけることなく簡単にできるのは、エアコンの設定温度を下げることです。
温度差によって発生しやすくなる結露の量を抑えることが可能です。
今や、冬場に職場などでのウォームビズは当たりまえになっていると思います。
それを自宅でも実践することで、結露対策ができるということです。
1-2-2. 家電(エアコン以外)による対策
石油ファンヒーターなどを使っていて、結露にお困りだということでしたら、まずはその使用を辞めてみてください。
室内燃焼型の暖房器具で、燃料が灯油のものは、燃焼すればするほど、水分を空気中に放出します。
私も仕事でアパートの退去立会などに行った際、窓周りに黒カビがビッシリというお部屋に行き当たることがありますが、こういった暖房を使っていることが原因であることがほとんどです。
エアコンだと乾燥し過ぎるという理由で、こういったファンヒーターを愛用される方もいらっしゃいますが、その場合には、上述したカーテンによる対策などもしながら、結露量を減らせるように工夫してみてください。
本当はファンヒーターを辞めて、エアコン+加湿器などで対応されるほうがベターだとは思いますが。
1-2-3. 建材による対策
天然木のように、調湿機能のある建材を用いることで結露を抑えることが可能です。
例えば、LIXILから販売されている“エコカラット”という製品があります。
色や柄は豊富で、施工も簡単。
室内の一部に施工することで、お部屋の雰囲気もオシャレになりますし、何より調湿、消臭の効果もあります。
以前、LIXILの社員の方から、エコカラットの端材を自宅の下駄箱に入れておいたら、靴の湿気も取ってくれるし、臭いも以前よりしなくなった、なんてお話をお聞きしたことがあります。
詳細はこちら↓
また、先ほど施工が簡単と書きましたが、ご自分でも施工は可能です。
Amazonなどで、施工キットや接着剤なども販売されているので、DIYにご興味があればどうぞ。
ただし、部屋の大きさによって、調湿効果をきちんと発揮できるだけの面積の施工が必要ですので、ご注意ください。
1-3. 水廻りの対策
キッチンや浴室などもカビの温床になりやすい場所です。
いずれも、適度な湿度があり、カビの養分となるものが豊富にある場所です。
カビの発生を抑えるためには、黒カビが発生する前のピンク汚れの状態でキチンと洗い落としてしまうか、それでも発生してしまったら、カビ用の薬剤などを使うしかありません。
その際、泡タイプの薬剤は垂直な壁面などでは流れ落ちてしまいますので、ジェル状の薬剤をお薦めします。
よくTVなどで、薬剤を片栗粉に混ぜてやると良いといった情報がありますが、あれはまさに流れ落ちるのを防ぐためだけで、片栗粉と混ぜることで効果が増すといったことはありませんので、手間が無い分、ジェル状の薬剤を購入することをお薦めします。
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2. ウイルス、花粉対策
外出して帰宅した際に、手洗い、うがいを徹底するのは当たり前。
では、家にいれば安心なのでしょうか?
2-1. 吸気対策
新型コロナウイルスは、空気感染はしないと伝えられていますが、でも、空気中に漂っているのは間違いないわけですし、それ以外でも、インフルエンザウイルスや花粉など、目には見えないものの、空気中を漂っているイヤなものというのは確実に存在するわけです。
家に篭っていたところで、完全に密閉された空間のわけはなく、自然に外の空気が室内に入り込んできます。
特に、今の住宅というのは、非常に気密性が高いため、換気扇などで中の空気を外に出そうと思っても、外からの空気を取り込まないと、上手く排気もできないのです。
こんなものが設置してあるのを見たことはありませんか?
自然吸気口というものです。
換気扇などで室内の空気を吸い出そうとした際に、ここから外部の空気を引っ張り込むという仕組みです。
つまり、外部の空気と共に、ここから花粉なども一緒に入ってくるということなんですね。
我が家では、冬場にリビングにあるこの吸気口のそばに行くと、外の寒気が入ってくるので、思ったより空気の流入って多いものなんだと実感していました。
そんなことを感じていたら、ここに来て新型コロナウイルスの問題勃発。
色々と不安を感じて、何か対策できないかと探しているときに、この自然吸気口に貼るだけで花粉を防げるというアイテムを見つけました↓(以下、画像はスターフィルター商品説明から引用)
2020年5月現在、Amazon’s choiceにも選ばれています↓
この商品が侵入を防ぐとうたっているのは、花粉やPM2.5などで、ウイルスなんてものまで防いでくれるかはわかりませんが、何も策を講じないよりは良さそうなので、私は購入してみることにしました。
おそらくは、同じような考えで購入されている方たちもいるのではないかな、とも思いますし、万が一効果が無いとしても、花粉などは防げるわけですし、何より金額もお手頃なので試してみたいと思います。
2-2. 室内対策
先述した吸気口の対策だけでは、当然不十分です。
外出して帰宅した際に、服や髪などに花粉やウイルスといったものが付着している可能性は当然ありますから。
こうなると、やはり空気清浄機の出番ではないでしょうか。
人気のプラズマクラスターイオンを発生するタイプをはじめ、様々なメーカーの商品がずらりと並びます。
ただし、当然ですが高い!
そこでお薦めなのが、空気清浄機のレンタルサービスです↓
ダイキンとシャープの空気清浄機(新品)を、レンタル料のみで使用できるというサービス。
交換フィルターは無料で定期的に届くため、ついついケチって推奨期間よりも長めに使ってしまうこともなく、清潔で経済的。
破損や汚損により使用できなくなった場合にも無料で交換してくれるというサービスです。
継続利用する際には、定期的に本体も無料交換してくれるというのですから、予想外に早く壊れてしまい、また買い替えたりすることを考えれば、むしろお得だと思います。
3. まとめ
春だというのに、外出も規制され、家の中で鬱々としていませんか。
しかし、国や自治体の要請もあり、仕方のない状況ではあります。
何より、あなたとご家族の健康に直結する問題ですから、無視するわけにもいきません。
そして、いったいいつまでこういった状況が続くのか、現時点では誰にもわからないのです。
必然的に家の中で過ごす時間が増えるのですから、それなら少しでも快適で安全安心な環境にしておきたいものです。
室内環境に少しでも疑問をお持ちであれば、この機会に是非見直してみてください。
この危機を全員で乗り越えていきましょう。
それではここまでお読みいただきありがとうございました。