こちらはブログ「ラボマドリ」の理念について記載した、自己紹介ならぬブログ紹介のページです。
”失敗しない”住宅購入のために
住宅業界に20年超在籍していますが、住宅購入って本当に大変です。お客様のストレスは想像を絶します。
住宅展示場でたまさか会っただけの営業マンにいきなり所得を確認され、予算と要望を伝えて、土地探し、もしくは所有地の調査をしてもらい、間取りの打ち合わせ後、見積を出してもらって契約。その後、さらに綿密な打ち合わせをし、地鎮祭に上棟式、ローンや登記の手続きなどを経て、ようやく完成といった流れとなります。
これは新築の場合ですが、中古の購入やリフォームにしたって、大変な手間と時間を要します。
ですから、軽い気持ちで複数社で相見積もりを取って取捨選択をしようなんて考えると、せっかくの休日を何ヶ月にも亘って、全て家づくりのためだけに捧げることになってしまいます。
しかも、平日であっても、誠意と親切心を見せつけようという営業マンから、仕事終わりに電話攻撃、もしくは訪問と、心の休まる時間など無いのではないでしょうか?
運良く(?)相性の良さそうな営業マンに出会えたということで、その一社を信頼してお任せしようと思っても、金額が金額です。「本当にこのままお願いしていいのかな?」とか、「他と比べて高いのかな?安いのかな?」などと、不安に思う瞬間は必ず訪れます。
でも、今更どこに相談してみようもない・・・今は医師の診断にもセカンド・オピニオンを求める時代です。
人生最大といっても良いほど高額な買い物である、住まいに関するセカンド・オピニオンというのは無いわけではないのですが、まだまだ一般的になったとは言えません。
それでは、住まいに関して求められるセカンド・オピニオンとは何でしょうか?
価格が適正か? この業者に頼んで間違いはないか? この土地を買っても大丈夫か? うーん…どれも気にはなるでしょうが、それが適正かどうかを判断し、別の案を出すのは中々難しそうです。
では、何だったらできるのか。可能だと断言できるものが一つあります。
それが『間取り』です。
まっさらな敷地に新築の間取りを描くというのは、キチンと現地を確認し、その地の法規制なども確認した上でなければ難しいのですが、既に提案された一つの案について診断して欲しいとか、元々ベースとなるプランが存在するリノベーションに関するご相談であれば、間違いなく、もう一つの提案をご用意できます。
つまり、これこそが私にできる”セカンド・オピニオン”。
そこで当ブログでは、『間取り』のセカンド・オピニオンをメインに、住宅購入を”失敗しない”ための情報を発信していこうと思っています。
当ブログのルール
ブログを運営していくにあたり、私なりのルールを定めました。
それは、私が所属する会社名は絶対に明かさないということ。
これは、会社にバレたらヤバいという意味ではありません。
会社名を晒すということは、結局のところ会社の利益を考えざるを得なくなる訳です。よく”社員が語る本音トーク”といった内容を掲載している企業ブログがありますが、考えるまでも無く、アレはただの人気取り。会社の看板を背負ったままで、裏の裏まで明かせる訳がありません。
だからここでは、私は単なる個人としてしか存在しないことにしました。その代わり、言いづらいことも存在しません。気になることがあれば、Twitterなどでお気軽にご質問ください。
実例について
新築やリフォームなどに関するブログと言えば、実例の紹介がメインだと言っても過言では無いと思います。私はこんな家を建てました、とか、お客様にこんなリフォームをしてもらいました、とか。
綺麗な写真と共に紹介される実例に、あなたの胸は高鳴ることでしょう。ウチもこんな風にしてみたいと影響されるかもしれません。
しかし、当ブログでは先述した通り、会社名を明かすことはしませんので、必然的に実例写真はご紹介できません。その代わり、会社も構造も工法も、果ては建設地さえ選ばずに、間取りや建物、土地や設備など、幅広くネタをご用意できます。
今はネットで、北海道から沖縄まで、それどころか世界中の情報をも瞬時に集めることが可能な時代です。そう考えると、むしろ小さなしがらみに引き摺られない方が、際限無く、より面白いコンテンツを作れる可能性があるのではないかと思っています。
今はまだ色々と模索中ですが、遠くない将来、具体的なカタチにして発信していきたいと考えています。
ブログタイトルについて
色々悩みましたが、内容がわかりやすいように「間取り」という言葉は絶対に外せませんでした。
最初は「プランニング」なんて言葉も浮かびましたが、「間取り」という言葉と比べると、ちょっと印象がぼやけるので却下しました。
ちょうど新作映画「マトリックス4」の噂話も聞こえてきたところで、”マドリックス”なるタイトルも浮かびましたが、既に同名の間取り作成ソフトがあることがわかり却下。私の場合は、”間取りX”と書いてマドリックスだったのですが、音が同じだとパクった感がハンパないので辞めました。
そこでさらに考えを巡らし、世の中に存在する様々な間取りを、私なりの解釈で色々検証してみようというところから、研究所とか実験室を意味する「Laboratory」という単語を使ってみようかと思いつきました。そのとき、ラボラトリの「ラトリ」と「間取り」という音が一緒だということに気づき、Labo間取り(ラボマドリ)・・・ほぼダジャレです。読み方としては一気読みで「ラボマドリ」となります。相対性理論の曲「LOVEずっきゅん」みたいに「ラボ・マドリ」ではありません。・・・どうでも良い話ですが。
あなたの「失敗したくない」に応えるために
一生の間にそう何度もあるはずの無い、住宅やマンションの購入、リノベーションなど。
湧き出るような強烈なイメージがあるなら話は別ですが、大抵の方は薄ぼんやりとした希望はあっても、言葉にならない想いを抱えて打ち合わせをしているのではないでしょうか? そんな時に助けてくれるのは、どこかの実例やカタログに載っていた参考プランだったり、TVや雑誌に掲載された1枚の写真だったりします。
それは髪を切る際に、美容師さんに具体的なイメージを伝えるために、ヘアカタログだったり、芸能人の写真を見せるのに似ています。
わかりやすく言えば、当ブログは、あなたにそういったヒントを差し上げるきっかけになりたいのです。
ある時は、家族とイメージを共有するためのツールとして。またある時は、打ち合わせ中の設計士に、具体的なイメージを伝えるためのツールとして。そんな風に使ってもらえたら本当に嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
2019年12月8日 雷堂