間取り

築20年、28坪4Kの中古住宅を、現代的かつ機能的にリノベーション

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中古住宅を探していて、「ここが、もうちょっとこうだったら検討するのに…」と、モヤモヤしたことはありませんか?

大手住宅メーカーで1,000の間取りをクリエイトしてきた筆者が、住宅のプロとして解決策をご提案します。

ベースプラン

今回も我が家に投函されたチラシに掲載されていた物件から抜粋しました。

二階建ての中古住宅です。

1階
2階

東入り玄関で、間取りは4K。

キッチン、和室、寝室と、あちこちに出窓が設けられているところに時代を感じます。80年代の住宅カタログなどを見ればわかりますが、当時は出窓が大人気だったんですよね。海外の住宅のイメージも強く、豊かさの象徴だったのかも知れません。実際には、こういったところから雨漏りしたりするのですが…。

キッチン以外の各居室は、全て8畳に統一されています。個室としてみれば広さは充分。使い勝手も悪くなさそうです。

水廻りもまとめてつくられているため、家事動線としても、新築時のコスト面を考えても悪くはなさそうです。

床面積は92㎡(28坪)※いずれも小数点以下切り捨て。

数字よりも大きく見えるのは、居室が大きめにつくられているからかもしれません。

良い点と気になる点

まずは1階から。

1階

⚪︎ コンパクトな床面積の中で、極力無駄を省いた設計には好感が持てます。

⚪︎ キッチン、洋間、和室が全て続き間となっているため使いやすく、最大22畳にもなる空間の広さも魅力です。

× 玄関にはカウンタータイプの下駄箱が置かれています。収納面で不安が残ります。

× 図面通りだと、洗面所の洗濯機置き場の位置が扉を開けた目の前となります。普通に邪魔で、使いづらいと思います。

× 6畳のキッチンは、余裕があるとも言えますが、全体の床面積からすると、キッチンだけなら勿体ないですし、かと言ってダイニングキッチンとなれば物足りないという中途半端な大きさが気になります。

× 続き間になっている洋間と和室ですが、ダイニングとリビングとしてなら悪くなさそうですが、それだとリビングが和室になります。そうではなく、和室は客間で洋間がリビングダイニングだとすると、今度はもう少し広い空間が欲しくなります。

× 収納が少なすぎます。

2階

⚪︎ 各8畳の個室は広くて使いやすそうです。

× 収納が少ない(バルコニーの無い部屋が特に)。

前提条件

この中古を購入するとして、面積を増減したり、水廻りの位置をごっそり入れ替えるといった大規模リフォームをすることなく、少しでも住み良い間取りにリプランできないかやってみます。

設定条件は以下の通りです。

❶建物の外周は弄らない。

❷窓の位置、形状は弄らない。

❸水廻りは小規模な変更なら可。

❹階段は位置、形状共に弄らない。

アナザープラン

そうして生まれたアナザープランです↓

元々の面積が小さいので、変更できる箇所も限られてしまいますが、その分、現実的なリフォーム案になったと思います。

1階
2階

まずは1階から。

変更点は以下の通り。

❶下駄箱をシューズクロークに変更しました。住まいの顔とも言われる玄関周りがすっきりキレイに片付きます。

❷洗面所を拡大し、洗面化粧台と洗濯機置き場の位置を最適化。洗濯かごや備品置き場も設けました。

❸キッチンの形状を変更し、収納庫とカップボード置き場を設けました。

❹和室を6畳、リビングダイニングを10畳とし、使い勝手の良さを向上しました。

❺1階の収納量がアップしました。

次は2階です。

変更点は以下の通り。

❶階段正面の収納を大型化しました。

❷各部屋の面積を削減し、その分を収納に全振りしました。

部屋の面積をギリギリまで小さくしたのは賛否あると思いますが、とにかく収納不足を補うつもりで変更しました。

本来はもう一部屋欲しいところでしたが、それにはバルコニーや窓を変更しなければならず、前提条件が崩れるので、諦めざるを得ませんでした。

まとめ

ちょっと中途半端なつくりだった二階建て中古住宅を、間取りの変更だけでどのくらい使いやすい形にできるか、ということでやってみました。

最初4Kだった間取りを3LDKに変更し、使い勝手の向上、収納量の増加を図りました。

2階のバルコニーのある洋間は8畳の大きさをキープしても良いかな、と思いましたが、今回は収納を重視することにしました。

これは私の超個人的見解ですが、ほぼ寝るだけの寝室を広くすることにあまり関心がありません。以前なら、寝室にTVを設置したい、なんてお客さんも割といたように記憶していますが、今はスマートフォンやタブレットがあれば充分ですし、そもそも寝室に入ってまで観たいと思うTV番組も然程無いということなのか、そういった要望も少なくなった気がします。

それならば、収納を充実させた方が、スッキリと美しく住まえるはずだと思います。

どんなに素敵な住まいを手に入れても、モノが溢れて雑然とした空間では、その住まいの魅力も半減以下になってしまいます。

リビングの広さを重視するのも大事ですが、充分な収納量を確保することにも同じくらいのプライオリティをつけて、計画を進められることをオススメします。

今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました!

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