間取り

あなたの直感と建築士の経験値が起こす化学反応でつくる、最高最善の住まい

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パンチ氏
一級建築士が自信満々で提案してくれた間取りなんですけど、少し物足りないと言えなくて困ってます…

納得するまで相談しないと後悔するぞ!

キック所長

 

 

本記事の内容

  • サンプルプランを基にした、「良い間取り」のさらに上を目指すリプランニングの提案

 

新築時に間取りの要望等を伝えると、建築士が様々な提案をしてくれます。

建築士は「これこそあなたとご家族にとってベストだ」という提案をしているつもりでも、提案を受けた側からすると、なんとなく違うといった違和感が拭えないこともあるはずです。

そんな時に信じるべきは、プロ中のプロである建築士なのか、あなたのぼんやりとした直感なのか…

それを解き明かすため、重箱の隅をつつくようなことをしない限り、さほど大きな欠点の見当たらない中古住宅をサンプルプランとして検証してみたいと思います。

 

大手住宅メーカーで1,000の間取りをクリエイトしてきた筆者が、住宅のプロとして解説します。

 

 

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リノベーション前のベースプラン

ベースプラン

3階建てと見せかけて、2階+屋上と小屋裏収納のある中古住宅。

1階
2階
屋上

床面積は107㎡(32坪)※いずれも小数点以下切り捨て。なお、小屋裏収納と屋上バルコニーは含みません。

コンパクトな造りですが、整然とまとまっています。

欲を言えばキリがありませんが、これはこれでムダなくまとまっているプランだと思います。

しかし、私の中にはわずかな違和感を感じる部分もあります。

今回は、その違和感を信じて、この一見完成形に見える間取りをさらにブラッシュアップできないかに挑戦してみます。

 

 

 

ベースプランの良い点、気になる点

1階

まず1階を見てみましょう。

⚪︎ リビングの吹き抜けは明るさと開放感を同時に得られる魅力的な提案だと思います。

 冬場の暖房は考慮する必要がありますが…。

⚪︎でもあり、×でもあると思うのが、広い玄関です。

 "玄関は家の顔"とも言う通り、広く立派な玄関は、良い家感を強くアピールします。

 が、家全体の大きさを考慮すると、どうも大きすぎるような…。

 ただし、トイレへの出入口が丸見えにならないように袖壁を設けてあるところは、小さな事とは言え、素晴らしい配慮だと思います。

× リビングと和室との仕切りが襖一枚ですので、続き間としての空間の広がりの演出、使い勝手の良さはあまり期待出来無さそうです。

 個室として使うなら良いのでしょうが、今度は収納が足りない気もします。

× 全体的に収納が少なめです。

 特に洗面所には、洗濯かごや備品を置くスペースが見当たりません。

2階

× 吹き抜けの隣にマルチスペースがありますが、天井まで壁で仕切られているので、開放感が少ない気がします。

 施主はマルチスペースを書斎みたいな使い方をしていたのでしょうか?

 だとしたら、オープンスペースにしておくよりも扉を設けて個室にした方が落ち着きが出る気もします。

 家族共有のライブラリーだったらこれで良いのかもしれませんが。

屋上

⚪︎ 広い屋上は、物干しなどには便利そうです。

 夏の花火を屋上で楽しめたりするのかもしれません。

⚪︎ 3畳の小屋裏収納は、普段使うものよりも、捨てられない思い出の品々や、バーベキューやキャンプ用のグッズなどをしまっておくのに便利な空間です。

 

 

 

前提条件

建物の外周は変更しません。

玄関位置も変更はしません。

水廻りの追加、変更等もしないようにします。

ただし、窓の変更は有りとします。

もちろん、極力変更しないよう配慮しますが。

あとは、リビングにある吹き抜けは魅力的な提案なので、そのまま活かすことにします。

 

 

 

リノベーション後の新プラン

1階

ベースプランとオレンジの箇所数を比較して頂ければお分かりの通り、収納量を増やしました。

特に、全体の床面積に比べて広過ぎる印象だった玄関を少し詰めて、その分を収納に割り振ったのが大きかったです。

キッチンと洗面所にある収納スペースは、上図のようにキッチン側は下半分を使ってゴミ箱置き場に、洗面所側は上半分を使って洗濯かごや備品の置き場としました。

2階

取り立てて大きな問題点は無かった2階ですが、各部屋の配置を変えて、それぞれの部屋(おそらくは子供部屋となる2室)の大きさと収納量をほぼ均等に揃え、主寝室の収納もウォークインクローゼットよりも無駄が無く、それでいて収納量はほぼ変わらないようにしました。

扉を開けば横一列で収納物が見渡せるので、使い勝手も悪くないと思います。

マルチスペースは吹き抜け部分と繋がりを設けて、なんならもう一部屋追加しても良いつくりに変更しました。

屋上

屋上部分は変えようが無いため、現状維持とします。

 

 

 

まとめ

コンパクトかつ整然とまとめられたプランでしたが、いざいじり始めてみると、まだまだそれなりに変更できる部分もあるものだと感じました。

1番のポイントは、贅沢な玄関のスペースをどう使うかということでした。

※写真はイメージです

ベースプランのまま、広くて立派な玄関も魅力でしたが、私はケチなので使えるだけ使い切ることにこだわりました。

小屋裏収納など、いわゆる"集中型"の収納が多いベースプランでしたので、全体としての収納量に不満は少ないかもしれませんが、ある程度分散させないと、1箇所に何でもかんでも詰め込んでしまう倉庫となり、結果、不要なものも溜まるし、使いづらくもなります。

そこで私は、玄関のスペースをいくらか削ってでも、1階で必要なものはその中でしまえるようにしたいと考えました。

2階の部屋割りや吹き抜けとの繋がり方は、実際に住む方の好みの問題だとは思いますが、それなりに上手くまとまったのではないかと自負しています。

 

今回の記事で伝えたかったことに、「完成形に見える間取りでも、まだまだいじれる余地はある」ということがあります。

これはリノベーションよりも新築で建築士から間取りを提案されている時にこそ思い出してほしいことです。

もちろん、満足のいく間取りを提案されているなら問題ありません。

しかし、なんとなく違和感が消えないような時は、遠慮なく相談するべきです。

私も過去に何度も、これ以上はないだろうというつもりで提案したものに、「もっと何とかならないか」と言われたことで、さらに良いものができた経験があります。

プロに対して、自分みたいな素人が思いつきの意見なんて言っちゃいけない、そんなふうに考える方もいらっしゃいますが、それは絶対に違います。

 

そこに住むのは、他の誰でもない。

あなたとご家族なのですから。

 

あなたの直感や、ほんのちょっとの違和感をぶつけることは、より良い住まいができるきっかけになるはずです。

一生に何度もない家づくり。

是非、心から納得のいく形で進めてください。

 

それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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