間取り

【解決】陽当たりの悪い家を、2階リビングで陽だまりのできる家にリノベーション

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こんな方におすすめ

  • 敷地の陽当たりの悪さにお悩みの方
  • 陽当たりの悪い敷地で、住宅の新築やリフォームをお考えの方


あなたが住まいを考えるとき、“陽当たりの良さ”というのは、きっと気になるポイントのはずです。

しかし当然ながら、全ての土地、全ての建物が南向きであるはずがありません。

そんな日照の問題を抱えた土地で、新築やリフォーム、リノベーションを考える際のポイントとは?

大手住宅メーカーで1,000の間取りをクリエイトしてきた筆者が、住宅のプロとして解説します。

 

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今回のご提案

『二階リビングで陽だまりのできる家』

LDKイメージ

朝、カーテンを開いて、陽が差し込むあの感じ。

最高の1日の始まりを予感させるあの瞬間。

しかし、それは南向きの家だけの特権だと思っていませんか?

「ウチは南隣のお家が敷地ギリギリに建ててあるから、全然陽が入らないんだ…」

2階にリビングをつくることで、そんなお悩みは解消されるかもしれません。

ただし、2階にリビングをつくることで生じるデメリットもありますので事前にご確認を。

 

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2階LDKのメリット・デメリットを1階LDKのメリット・デメリットと徹底比較

2階LDKの間取りのメリット・デメリットを1階LDKのメリット・デメリットと徹底比較

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リノベーション前のベースプラン

ベースプラン

間取りと広さ

今回は、東側道路の敷地に立つ、二階建て4LDKの新築建売住宅です。

延床面積は103㎡(31坪)※いずれも小数点以下切り捨て。バルコニー含まず。

 

1階の特徴

1階

何よりもまず注目しなければならないのは、図面の向きです。

1階の気になる点

一般的な南北が逆転したプランになっています。

図面の上が「北」ですから、北側にLDKと和室が並んでおり、南側にトイレや浴室など水廻りが並んでいます。

南側隣地に建物があり、普通に1階の南側に居室を配置しても日射が期待できないということなのでしょうが、他に方法はなかったのでしょうか?

玄関はやや狭め。幅は一般的ですが、三和土(たたき)の奥行きがもう少しあれば…と思います。据付型のシューズボックスも、4人家族を想定した収納量としては不足気味です。

水廻りは、南側に配置されているということを除けば、常識的な大きさでまとめられていますが、あえて粗を探せば、洗面所の収納が無いことは気になります。

また、洗面所に限らず、1階には収納が足りません。

オレンジ色に着色した箇所が収納ですが、和室の押入れとシューズボックスしか見当たりません。

これではLDKに収納家具が乱立してしまうでしょう。

 

2階の特徴

2階

2階について気になったのは1箇所だけです。

北側に設けられたバルコニー。

 

2階の気になる点

ほとんど日が差しませんので、物干しには不向き。

3室ある居室は、どれも大きさ、収納量とも全然問題無いと思いますが、家族が集まるリビングをもっと日当たりの良い心地よい空間に変えるために、色々と調整したいと思います。

また、2階の収納量は面積比20%ですが、1、2階を併せた延床面積比では10.2%に留まります。

理想とされる収納量は、延床面積比15%前後と言われますから、もう少しあると良いですね。

 

問題解決に向けて

ここでリノベーションプラン作成にあたって、前提条件と目標数値などのゴールを定めたいと思います。

まず前提条件として、建物の外周ラインは弄らないようにします。

ここでいう外周ラインとは、建物の一番外側のラインだとお考え下さい(下図の赤いラインで囲った部分)。

 

新築なら、こんな外周ラインは変えてしまえば良いのですが、今回はリフォームにも対応したいので、あくまでも外周ラインは現状のまま進めます。

玄関位置、部屋数は変更しません。

そして、収納率は15%を目指します。

そして、今回のキモとなる陽当たりは、2階LDKへの変更で改善を図ります。

 

作業工程

それでは早速作業に入ります。

まずは2階。

↑大まかに変更案を記入してみました。

ベースプランでは図面の左上に設けられていたバルコニーを右側、1階の玄関の真上に移動してみました。

ただし、玄関正面から見た時に、ランドリースペースとバルコニーが真っ二つになるので、あしゅら男爵感、もしくはキカイダー感がハンパない。

 

外観も重視するなら、こっちの方↓が良さげですが、これは好みの問題が大きいと思われます。

なんとなくまとまってきたので、描き込んでみます。

不要な線を消して…
ひたすら描き込み
壁を塗って…
畳と収納に色付けをして完成

1階も同様にやってみます。

玄関と水廻りはさほど弄らず、元々あった和室とLDKのスペースを洋間三室にどう振り直すか。

勿論、収納も増やす方向で。まとまったので、描き込みを始めます。

重ねたレイヤーに赤で描き込み
家具まで配置してほぼ完成

壁と収納に色付けをして完成です。

リノベーション後の新プラン

1階から見ていきます。

まず玄関ですが、シューズボックスを辞めてシューズクロークに変えました。

それでもなお、45cmほどの空間があるのは、シューズクロークの建具の寸法が半端になるからで、ここは下に傘立て、上は棚を設けてポストをつくることもできます。

次にベースプランの和室にあった押入れは、廊下から使える供用の収納に変えました。

水廻りは特に変更していませんが、洗面所に下図のような棚を設ければ、洗濯かごなど置く場所ができて便利です。

続いて、寝室は6畳、5.2畳、4.5畳にサイズダウン。

収納は各部屋キチンと確保していますが、この部屋の広さは賛否あると思います。そして2階へ。

 

バルコニーの位置を移動して、手前に部屋干しのスペースを新設。

南側ではなく北側に窓を設けたのは、外観を意識して、です。

南隣の状況によってはこちらの方が視線も気にならず良いとも思います。

また、和室は変わらず北側につくったものの、収納を拡大し、LDKとより繋がるよう開口面積を拡大しています。

LDKは、2階に移動したことで、日照も1階とは比べ物にならないほど望めるので、南北をキチンと意識したつくりに修正しました。

冒頭のイメージ図にも描きましたが、天井は屋根の勾配を活用して斜めに立ち上げ、トップライト(天窓)も設けました。

トップライトは、南側に設置してしまうと夏場などは暑すぎるため、北側に設置するのが良いと思います。

家具の置き方も考慮した上で、壁面を可能な限り収納として活用しました。

これらのリプランニングによって、全体の収納率は、10.2% → 15.3%に改善されました。

 

デメリットを軽減するための知恵

今回も前回同様、陽当たりの悪い二階建て住宅をテーマに、主に下記2点を補完するべくリプランニングしてみました。

  1. 陽当たりの悪さ
  2. 足りない収納

ようやく手に入れた、もしくはこれから手に入れようとしているマイホーム。

新築であれ中古であれ、あなたにとっても家族にとっても、一番居心地の良い場所であり続けて欲しいものだと思います。

しかし建築の場合には、敷地条件が大きな足枷になることもしばしば。

敷地条件を変えることができる可能性はほぼゼロですが、建築で敷地の持つデメリットを軽減できる可能性はゼロではありません。

そのためにも、敷地や建物は、良いところだけでなく、悪いところもきっちり調査しておくことが重要です。

気になるところがひとつあるから「やめよう」と諦めるのではなく、それを間取りの工夫(外構の提案も込み)で軽減することはできないのか色々と知恵を絞る作業というのも楽しいものです。

それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

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