間取り

部屋数か収納か?2階建4LDKを3LDKにリプランニングで収納倍増

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パンチ氏

部屋数には余裕があれば、一部屋納戸に使えて良いですよね?

納戸としてつくった部屋と、個室としてつくった部屋を納戸代わりにするのでは使い勝手が全然違うし、収納するものによっては、色々と問題が起こることもあり得るぞ。

キック所長

 

 

 

本記事の内容

  • 延床面積30坪の二階建戸建住宅の間取りの提案
  • 必要な部屋数の考え方がわかる

 

 

 

新築する際に、「部屋を余分につくっておけば、将来何事かあったときに対応できるでしょ?」と、あえて必要な部屋数よりも一部屋多い間取りを要望する方がいらっしゃいます。

確かに、お子さんがこれから生まれることもあれば、将来ご夫婦で寝室を分けられることもあるでしょう。

しかし、長い目で見ると、必要な部屋数は減ること(お子さんが独立して、部屋が余るなど)はあっても、極端に増える可能性は低いと言わざるを得ません。

赤ちゃんが双子だったとか、そういう予想外のことはあるかもしれません。

しかし、だからといって、はっきりしない将来のために必要以上に部屋を増やしてつくるというのは、不経済というよりは、使い勝手の面でもったいないと思うのです。

大手住宅メーカーで1,000の間取りをクリエイトしてきた住宅のプロとして解説します。

 

 

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必要な部屋数とは?

アパートやマンションでは、家族向けとして2LDKの間取りも一般的ですが、既にお子さんが一人いて、今後二人目はあり得ないというご夫婦でなければ、3LDK以上の物件をお探しになるべきでしょう。

戸建住宅でも一番売れているのは4LDKですが、その内訳は1階にLDK+和室、2階に3つの個室という構成が大半なので、実は個室としては3室あれば大抵足りるということは覚えておいて損はないと思います。

そうは言っても、先述した通り、生まれてきた赤ちゃんが双子だったとか、そういった当初の予定とは違うことが起こることも人生にはままあります。

そういったイレギュラーに対応するためにも、やはり個室は4室欲しいという方にオススメなのは、一部屋余らせておくのではなく、少し広めの部屋をご夫婦の寝室にしておくことです。

そうすることで、寝室がゆったりとするだけでなく、大きめの収納を設けたりもできるので当面の生活が充実し、万が一もう一部屋必要になったら、カンタンなリフォームでもう一部屋削り出してあげれば良いのです。

せっかく新築するのに、いきなりリフォーム前提?と思う方もいるでしょう。

しかし、子供が個室が欲しがる年齢というのは、それほど早くはないのです。

かなり前のものですが、個室を欲しがる年齢は、女の子で9歳、男の子は13歳というデータもありました。

仮に今現在、まだ小さなお子さんが一人か二人といったご家庭なら、3部屋目が必要になるのは10年以上先ということになります。

新築から10年経って、リフォームをすることなんて、全然珍しいことではないですからね。

それに、ひょっとしたら、その頃には既に一番上のお子さんが進学もしくは就職して地元を離れているかもしれません。

だとしたら、そもそもリフォームの必要さえ無くなってしまいます。

ただし、将来的にご夫婦で寝室を分けたいとなることはあるかもしれません。

それによって、より円満な夫婦関係が築かれることもあるので、夫婦の寝室は一つ、といった固定観念に囚われることなく、柔軟にお考えになるべきだと思います。

 

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また、一部屋余らせておくというご家族は、大抵その部屋を“納戸“にすると言うのですが、しまうもののことを考えても、窓のある個室に置いて日焼けしたりさせるくらいなら、初めから“納戸“としてつくられたスペースにしまってあげた方が絶対に良いと思います。

 

 

リプランニング前のベースプラン

ベースプラン
1階
2階

二階建ての3LDKですが、2階南側の洋間は、2部屋に間仕切ることもできるよう、収納もドアも2つ設けられています。

延床面積は99㎡(30坪)※いずれも小数点以下切り捨て。バルコニーは含みません。

 

 

 

良い点、気になる点

1階

まずは1階から見てみます。

⚪︎ 20畳を超える広いLDK

× 玄関にはカウンタータイプの下駄箱ひとつしかないため、収納量が不足する。

× 玄関を開けた正面にトイレとそのドアがあります。今時、インターホンも鳴らさずドアを開ける人は少ないとは言え、プライバシーが気になるところです。

× 玄関からリビングに入った途端にキッチンが目に飛び込んで来ます。一応、システムキッチン横に袖壁が設置されているとはいえ、あれこれ丸見えになってしまいそうです。余程の綺麗好きか、もしくは何を見られても気にしない方でなければ、ちょっとストレスを感じそうな間取りではあります。賃貸では割とあるタイプです。

× 洗面所はキッチンの背面に設計されているため、一見便利そうですが、当ブログではお馴染みの、洗濯かごや備品を置くスペースが見当たりません。

× リビングの片隅に一畳分のクローゼットがありますが、1階の収納としては下駄箱以外にはコレしかありません。ご自分で家具類を揃えるか、ミニマリストとして生活をするかしないと、あっという間にモノが溢れてしまいます。

2階

次に2階です。

⚪︎ 最大4部屋取れる間取りなので、ご夫婦と3人のお子さん、もしくは寝室は別のご夫婦と2人のお子さんといった構成でも使える間取りです。

× 収納が少ないため、上記のように個室を4部屋設けてしまうのはオススメしかねます。

 

 

 

前提条件

建物の形を変えること、床面積を増減すること、階段位置を変えることはしません。

水廻りの位置を変えたり、窓位置の変更はあり得ます。

 

 

 

目標数値の設定

一見して、明らかに不足していると思われるのが収納です。

理想としては、延床面積に対して15%程度は確保したいところですが、現状においては7.2%に留まっており、余程のミニマリスト・ファミリーでもない限り、モノが溢れるのは目に見えています。

そこで、今回は収納を延床面積の15%程度確保することを具体的な目標数値としてリプランニングしてみたいと思います。

 

 

 

理想の収納量についてはこちら

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リプランニング後の新プラン

そうして完成したプランです↓

2階

まずは全体から説明すると、目標数値として掲げた収納量は、ベースプランの倍以上にもなる16.4%にまで改善できました。

部屋数はベースプランと同じ3LDKですが、将来的には4LDKにも対応は可能ですが、ひとまずはウォークインクローゼットと、ランドリーコーナー、パウダーコーナーのあるゆったりとした主寝室としました。

続いて1階です。

変更点を以下に列挙します。

❶下駄箱をシューズクロークに変更。

❷トイレの位置を玄関から洗面所と浴室の横へ変更。

❸洗面所内のレイアウト変更により、洗濯かごや備品を置くスペースを創出。

❻階段下の元トイレがあったスペースをリビングから使える収納に変更。

❼キッチンの配置を変更し、玄関からリビングに入ってきても丸見えにならないようにしたうえ、回遊動線を採用し、使いやすさも向上。

❽リビング周りの収納を増加。

以上により、ベースプランよりも1.5畳ほどリビングが狭まったものの、使いやすさやプライバシー(キッチンやトイレ)に関しては格段に改善されたと思います。

収納が大幅に増えたのも住みやすさに寄与するはずです。

続いて2階。

❶南側の洋間を9.5畳の寝室+書斎・パウダーコーナー+ランドリーコーナーと4.5畳のウォークインクローゼットに変更

多岐に渡る変更を施した1階に比べると、ほんの1箇所の変更に留まった2階ですが、これによって住み心地は大きく変わるはずです。

 

 

 

まとめ

今回は、たまたま見かけた建売住宅のプランをリプランニングするという趣向でしたが、同じような中古住宅、もしくは持ち家のリノベーション案としても活用できると思います。

いずれにしても大切なのは、「遠い将来の不確かな可能性に囚われて、今の快適性を犠牲にしない」ということだと思います。

快適に住まうためには、それなりの空間とそれなりの収納が必要です。

 

それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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